Pocket

戦国の世を生き抜いた猛将・柴田勝家。その豪胆さと義理堅さ
で知られる勝家を、実力派俳優・山口馬木也が新ドラマ『豊臣
兄弟』で演じる。豊臣秀吉と秀長という兄弟の物語の中で、
勝家は彼らと深く関わる宿敵であり、同時に時代を象徴する“
もう一人の英雄”でもある。山口はこの複雑な人物を静かな
覚悟と人間味あふれる演技で見事に体現している。

山口馬木也プロフイール

名前 山口馬木也(やまぐち・まきや)
生年月日 1973年2月14日(52歳)
出身地 岡山県
身長 180㎝
血液型 A型
職業 俳優
ジャンル 映画、テレビ、舞台、
活動期間 1998年-
事務所 SHIN ENTERTAINMENT
大学 京都精華大学芸術学部洋画学科卒業

山口馬木也の受賞歴

2024年

  • 第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 主演男優賞(『侍タイムスリッパー』)

2025年

  • 第48回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『侍タイムスリッパー』)
  • 第67回ブルーリボン賞 主演男優賞(『侍タイムスリッパー』)
  • おおさかシネマフェスティバル2025 主演男優賞(『侍タイムスリッパー』)
  • 2024年度全国映連賞 男優賞(『侍タイムスリッパー』)
  • 第22回シネマ夢倶楽部表彰 推薦委員特別賞(『侍タイムスリッパー』)
  • 2024年度京都精華大学学長表彰 卒業生功労賞

 

山口馬木也——確かな演技で魅せる戦国のリアリズム

山口馬木也は、舞台・映画・ドラマを問わず、存在感ある演技で作品に深みを与える俳優だ。

近年は時代劇での重厚な役柄が多く、視聴者から「現代に甦る戦国武士」と称されています。

その落ち着いた声と鋭い眼差し、そして情熱を内に秘めた静かな演技が、柴田勝家という男

に命を吹き込む。

 

柴田勝家——義と誇りに生きた戦国の猛将

織田信長の宿老として数々の戦功を挙げ、信長の死後は天下をめぐって羽柴秀吉と

対立した柴田勝家。

『豊臣兄弟』では、勝家は単なる敵ではなく、時代の流れに抗う“義の人”として

描かれる。

武士としての誇りと、信長への忠義。

そして、勝家を慕う妻・お市の方への深い情。

山口は、その全てを静かな炎のような演技で表現している。

力強さの中に宿る悲哀──それが山口版・柴田勝家の魅力だ。

 

山口馬木也が語る、勝家という男の美学

山口はインタビューでこう語る。

「勝家は“古き良き武士”の象徴だと思います。勝ち負けよりも、どう生き、

どう散るかを重んじる。

その生き様には、現代にも通じる潔さがあります。」

その言葉通り、山口の演じる勝家は、ただの敗者ではない。

己の信念を貫き、最後まで誇り高く生きた一人の人間として描かれている。

 

戦国の世に名を残した柴田勝家という男は、風ではなく山のようであった。

一歩も退かず、ただ信じる道を貫く。

それは時に不器用であり、時代の流れにはそぐわぬ生き方だったかもしれない。

だが、その不器用さこそが、武士の誇りであり、人の美しさだった。

ドラマ『豊臣兄弟』でその勝家を演じるのは、俳優・山口馬木也。

豪胆にして繊細、誇り高くも哀しみを宿した男を、彼は深い呼吸と沈黙で描き出す。

声を荒げることなく、視線の奥に炎を宿す。

その一瞬に、敗北を知る者だけが持つ静かな強さが漂う。

「勝家という人物は、己を曲げぬ人です」と山口は語る。

「たとえ時代が変わると分かっていても、自分の信念を通そうとする。
 それは愚かにも見えるけれど、僕はその愚直さに心を打たれました。」

その言葉は、現代に生きる私たちにも通じる。

便利さや効率が価値とされる今だからこそ、曲げぬ信念の重さが胸に響く。

撮影現場での山口は、鎧を纏い槍を握ると、まるで時代そのものが彼の中に

宿ったかのようだったと

 

まとめ

 

豊臣兄弟』で山口馬木也が演じる柴田勝家は、力と哀しみ、誇りと情のすべてを

背負う男です

 

豊臣秀吉・秀長という兄弟の物語の中で、勝家の存在は“敵”でありながら“鏡”でもある。

時代の終焉を静かに受け止めるその姿に、観る者はきっと胸を打たれるだろう。

山口馬木也という俳優の成熟した表現力が、柴田勝家という名将を新たに蘇らせている。