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静かに、しかし確かに人の心に届く声がある。
NHKアナウンサー菅谷鈴夏。その名を知らなかった人も、
画面越しに彼女の声を聞いた瞬間どこか印象に残る“透明感”に
気づくだろう。派手さはない。だがその語りには、誠実な人柄
確かな技術がにじみ出ている。本稿では、地方局での経験を
積みながら、静かにその存在感を広げてきた菅谷アナの歩みを、
ひとつのドキュメンタリーとして追います。

 

菅谷鈴夏アナのプロフィール

項目 内容
名前 菅谷 鈴夏(すがや・れいか)
所属 NHK(日本放送協会)
入局年 2021年
初任地 NHK盛岡放送局(岩手県)
出身地 山梨県都留市出身
出身大学 国際基督教大学教養学部卒
現在の勤務地 東京アナウンス室
担当番組 NHKニュースおはよう日本
趣味・特技 読書、映画鑑賞、声を使った表現(朗読など)、自然の中を歩くこと
モットー 「丁寧に伝える。言葉に心を込める」

 

少女時代――「声」に惹かれた原点

東京都に生まれ育った菅谷鈴夏。幼少期は内向的で、友達との会話よりも、
家でラジオやテレビを見て過ごす時間が多かったという。

特に好きだったのが、ニュース番組。落ち着いたトーンで言葉を紡ぐアナウンサーの声に、
どこか安心感を覚えた。「この人たちは、世の中を見つめて、正確に伝えている」と、
子ども心に思ったそうだ。

「将来、自分も誰かに“安心”を届けられる仕事がしたい」。
その思いが、彼女を“声の仕事”へと導いていく。

NHKへの道――大学時代からの決意

早稲田大学での学生時代。報道や放送の勉強に励む一方で、アナウンススクールにも通い、
発声や原稿読みの基本を体に叩き込んだ。

第15回 湖衣姫コンテストに参加、見事準グランプリに輝きました。

「読む」のではなく、「伝える」――その違いを肌で感じる日々。
現役アナウンサーからのフィードバックを受けながら、彼女の技術と意識は磨かれていった。

そして迎えたNHK入局。同期の中でもひときわ控えめながら、彼女の目には静かな闘志が
宿っていた。

 

透明感ある声にひかれて

NHKの番組でふと耳に入ってくる、優しく落ち着いた声。
誰だろう?と名前を確認すると、「菅谷鈴夏(すがや・れいか)」アナウンサー
最近、じわじわと注目を集めている若手アナのひとりです。

 

初任地は盛岡! 地域に寄り添った日々

2021年にNHKへ入局した菅谷アナの初任地は、岩手県の盛岡放送局でした

盛岡放送局時代(2020年度 – 2023年度)

  • どーも、NHK(2020年6月7日)- 新人お披露目
  • 真打ち競演『岩手県葛巻町』(2021年4月17日、5月8日)司会
  • NHKジャーナル(2021年6月7日)
  • 地震発生に伴う緊急報道対応(2021年10月6日)
  • おばんですいわて(キャスター:2022年4月4日 – 2024年3月22日)
  • ニュースいわて845
  • 岩手のニュース・気象情報
  • おつまみラジオ(不定期)

震災や災害報道の経験が深い土地で、地元の人たちに寄り添うニュースやリポートを
多数担当してきました。

ときには早朝4時の出社、ときには災害時の連続勤務もありました。
だが、彼女は一度も弱音を吐かなかったそうです。

寒い冬の中継や、地元の食文化を紹介するコーナーなど、さまざまな経験が
彼女の“語り”に深みを与えていったのですね。

 

誠実に、丁寧に「伝える」ということ

彼女の声には、どこか“落ち着き”と“やさしさ”があります。
一語一語を丁寧に読み、過剰に感情を乗せず、それでいて心に残る。
視聴者の中には、「ニュースが静かに入ってくる」と感じる人もいるでしょう。

 

東京へ――ステップアップの現在地

担当番組

  • ニュースウオッチ9(リポーター:2024年4月3日 – )
  • サタデーウオッチ9(リポーター:2025年4月5日 – )
  • NHKニュースおはよう日本(5時台)(キャスター:2025年7月28日 – )
  • ラジオニュース 不定期(主に平日の13時、14時、15時(ニュース・気象情報)、16時)(2024年4月 – )

東京アナウンス室で活動中。
担当番組や出演機会も増えており、今後さらに活躍の場が広がっていくと期待されています。

 

まとめ

「アナウンサーは目立つ仕事ではなく、伝える人でありたい」。

そんな姿勢がにじむ菅谷アナ。

彼女の声を耳にしたとき、ちょっと耳を澄ませてみてください。

そこには、誰かに言葉を“きちんと届けよう”とする思いが込められているはずです。