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仙台で過ごした日々の中で、あの街の空気に育まれた選手が
いる。名取市(なとり)出身、東北高校出身の小野寺太志選手。
202cmの長身と器用なプレーを武器に、日本代表と
して世界と渡り合うミドルブロッカーです。東北の粘り強さを
秘めた彼の歩みに迫ります。

 

 

 

小野寺太志選手プロフイール

 

名前 小野寺太志(おのでら・たいし)
生年月日 1996年2月27日(29歳)
出身地 宮城県名取市
身長 202㎝
体重 97㎏
ポジション ミドルブロッカー
学歴 名取市立第一中学校→東北高等学校→東海大学卒業
所属 サントリーサンバーズ大阪
利き手
スパイク/ブロック 350㎝/325㎝

 

名取市から、世界のコートへ

1996年生まれの小野寺選手は、宮城県名取市出身。

身長が小6で170cm中3で195cmに達していました。

野球に没頭していた彼は、何かスポーツをと考えるようになりました。

 

実はご両親が揃ってバレーボールの選手だったのです。

少年だった彼はやがて、父の勧めで中学3年の夏、バレーボールの世界に入りました。

2010年の全国都道府県対抗中学バレーボール大会本戦に出場。

 

東北高校での3年間、仙台で培った力

2011年お父様の母校東北高等学校に進学、春高バレー宮城県予選でレギュラーとし

て出場を果たしています。

そして、彼は全国でその名を知られる存在になりました。

技術だけでなく、我慢強さと謙虚な姿勢――まさに“東北らしさ”を持ち合わせた

選手として成長を遂げていきました。

 

大学からプロへ、そして日本代表へ

大学は東海大学に進学、この大学はお父様の母校でもあります。

東海大学を経て、2018年にJTサンダーズ広島へ加入。

すぐに主力選手となり、ブロック賞やスパイク賞を多数受賞しています。

2023年からはサントリーサンバーズでプレーし、代表でも欠かせない存在に。

 

会心のブロックと静かな情熱

高さと器用さの両立が小野寺選手の真骨頂。

350cmに達するスパイク到達点に加え、レシーブやトスサポートもこなす柔軟さが魅力。

大一番では冷静な判断力で“会心のブロック”を決め、チームを救ってきた。

 

宮城から広がる想い

 

「素直に、謙虚に、直向きに」が信条という小野寺選手。

2022年9月に男の子、2023年12月に女の子誕生し、家族の支えを胸にプレーする

姿も感動を呼んでいます。

ふるさと宮城の空気をまといながら、彼は今日もネット際に立ち続ける。

 

小野寺太志選手の球歴

  • ユース日本代表 2012-2013年
    • アジアユース選手権 – 2012年3位銅メダル)
    • 世界ユース選手権 – 2013年(17位)
  • ジュニア日本代表 2014-2015年
    • アジアジュニア選手権 – 2014年(5位)
    • 世界ジュニア選手権 – 2015年(14位)
  • U-23日本代表
    • アジアU-23選手権 – 2017年2位銀メダル)
    • オリンピック – 2021年、2024年
    • 世界選手権 – 2018年、2022年
    • ネーションズリーグ 2018年、2019年、2021年、2022年、2023年 3位銅メダル)、2024年2位銀メダル)
    • アジア選手権 – 2019年、2021年、2023年 1位金メダル)
    • ワールドカップ – 2019年
    • ワールドグランドチャンピオンズカップ – 2017年
    • ワールドリーグ – 2016年、2017年

 

小野寺太志選手の受賞歴

  • 2010年 – 全国都道府県対抗中学バレーボール大会オリンピック有望選手
  • 2019年 – 2018-19 V.LEAGUE DIVISION1 ベスト6
  • 2020年 – 2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 スパイク賞、ブロック賞、ベスト6
  • 2021年 – 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 ブロック賞、ベスト6
  • 2022年 – 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 フェアプレー賞
  • 2024年 – 2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 スパイク賞、ベスト6

 

まとめ

仙台で暮らした記憶を重ねるように、小野寺選手の姿にはどこか親しみを

感じずにはいられません。

ミドルブロッカー・小野寺太志選手の挑戦に、ますます目が離せない。

応援しています。