若くして代表入りを果たした甲斐優斗。彼の“新しい強さ”は、
単なるプレーのレベルにとどまらない。Z世代ならではの
価値観、発信力、そして共感力とは?
甲斐優斗プロフイール
● 名前 :甲斐優斗(かい・まさと)
● 生年月日 :2003年9月25日 (年齢 21歳)
● 所属チーム:JAPAN
● 高校 :宮崎県立日南振徳高等学校(にちなんしんとく)
● 学歴 : 専修大学 神田キャンパス
● 身長 :200㎝
● 体重 :79㎏
● 所属 :専修大学
「“家族のDNA”を超えて:甲斐優斗が築く“自分だけのバレー”」
バレーボール一家で育った“サラブレッド
宮崎県延岡市で生まれた甲斐優斗はバレー一家の中で育ちました。
お父さまは元実業団バレー選手、お母様はママさんバレーで日本一の経験者です。
甲斐優斗さんは小学1年生の時、父親が監督を務める少年クラブに入部しています。
2学年上の兄孝太郎さんと同じ宮崎県立日南振徳高等学校に進学しました。
全日本高校選手権(春高バレー)は3年生の時初出場し、エースとして大活躍!
身長が200㎝になっていた彼の名前は、一躍有名にになりました。
強豪を撃破し4強まで進出しました。
彼はZ世代のアスリート!
若くして日本代表のユニフォームを着た男、甲斐優斗。圧倒的なスパイク力とジャンプ力で
注目を集める彼だが、それだけでは語れない魅力がある。
SNSでの発信、チーム内での軽やかな立ち居振る舞い、そして、見ている人の心をつかむ
プレー。彼はまさに、“Z世代”のアスリートです。
スポーツにおいて「強さ」とは何か。その定義を更新し続ける甲斐優斗の姿には、
バレーボールの新しい未来が重なります。
強さとは、ただ跳ぶことじゃない
日本代表のユニフォームに袖を通したのは、まだ高校3年生のときでした。
当時から「飛び抜けた存在」として注目されていた甲斐優斗は、今や日本代表に欠かせない存在。
身長194cm。ジャンプ力、スパイク力――数字で語ることもできるが、それだけでは足りない。
「最近は“プレーが映える”って言われることも多いです(笑)」
カメラの前でも自然体で笑う彼は、どこか“今どき”の若者の雰囲気をまとっている。
だが、その一方でコート上では鋭い眼差しを見せ、チームを鼓舞する存在だ。
そのギャップこそ、Z世代の“強さ”かもしれない。
コミュニケーションは「壁を作らないこと」
代表チームには年上の選手も多い。
だが、甲斐は誰とでも自然に言葉を交わし、距離を縮めていく。
「もちろん最初は緊張しました。でも、どの先輩もすごく優しくて。僕自身も“先輩だから
こうしなきゃ”ってよりは、素直に思ったことを伝えるようにしてます」
壁を作らない、気を張らない。そんな“ゆるやかな距離感”が、今の代表チームの空気を
つくっている。
Z世代の象徴ともいえるフラットな関係性が、甲斐を中心に自然と生まれているのだ。
見せる意識、それは“バレーボールを伝える力”
最近ではSNSやメディアでの露出も増えている甲斐。
だが、それを“ただの注目”として受け取るのではなく、自分の役割として受け止めている。
「自分がプレーしている姿を見て、『バレーってカッコいい』って思ってもらえるなら、
それってすごくうれしいことですよね」
見られるスポーツとしてのバレーボール。
彼はプレーだけでなく、自分自身の在り方でもそれを意識している。
これはもはや、競技者だけでなく“表現者”としての視点と言えるかもしれない。
強さの定義をアップデートする存在
「昔のエースって、“とにかく強くて怖い存在”みたいなイメージがありましたよね」と笑う甲斐。
彼が目指しているのは、そんな“孤高のリーダー像”ではない。
「チームメイトと気持ちを共有して、支え合いながら戦っていく、そういうエースがいても
いいと思うんです」
甲斐優斗は、力でねじ伏せるだけの“強さ”ではなく、周囲とつながることで育まれる
“共感型の強さ”を体現している。
Z世代のアスリートだからこそできる、チームのまとめ方、ファンとの向き合い方、
そしてバレーボールの魅せ方。
彼の存在が、バレーボールという競技そのものの未来をやさしく塗り替えている。
まとめ
甲斐優斗という存在は、まさに“新時代のエース”。
強くて、優しくて、そして伝える力を持った選手。
Z世代らしさを武器にしながら、彼はこれからのバレーボール界に、新しい風を吹き込んでいく。