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東京国立近代美術館工芸館が2020年日本海側で初の国立美術館として石川(金沢)へやって来ます。

東京国立近代美術館工芸館は2020年2月28日で東京での活動を終了しました。

42年間と言うの長い歴史がありました。

 

そして、石川県金沢市に移転される事になりました。

石川が選ばれたのは、「工芸王国」と自らを称しているからだと思われます。

★日本伝統工芸展の100万人当たりの入選者数が 17年連続で全国1位。

★また、100万人あたりの人間国宝の人数も全国1位を独占しています。

 

これは素晴らしい事です。

東京国立近代美術館工芸館から移転する約1,900点以上の作品は

作品は現工芸館に所蔵されている美術工芸作品の約70%にのぼる

そうです。

 

貴重な作品を迎える 国立工芸館はどのように完成したか調べてみました。

国立工芸館は、兼六園に隣接する「本多の森」という文化施設が
集まるエリアに位置しています。

 

 

 

特筆すべきは、(旧陸軍の第九師団司令部庁舎)と(金沢偕行社)

移築された点です。

 

旧陸軍の第九師団司令部庁舎とは?

〇明治31年に木造、二階建で建築されました。
〇数少ない軍事施設として貴重な建物です。
〇平成 9 年には 国登録有形文化財に登録されました
〇平成 16 年より石川県立歴史博物館の収蔵庫として使用されていました。
〇建設当初は白色の外観に窓枠などはこげ茶色でした。

 

旧陸軍金沢偕行社とは?

 

〇明治 42(1909)年木造、二階建で建てられました。
〇戦後 北陸財務局と金沢国税局が使用
〇平成 9 年 国登録有形文化財に登録されています。
〇平成 18 年~ 歴史博物館収蔵庫及び能楽堂楽屋控室として使用されてました。
〇将校の社交場として使われた金沢偕行社です。

〇建設当初は窓枠などは緑色だったそうです。
〇緑色は旧陸軍を想起させるため塗り替えたそうです。

〇今回、明治42年当時に完全復元され一部木材などはそのまま用いられている。

 

 

 

移転前の旧陸軍の第九師団司令部庁舎と金沢偕行社で手前が
金沢偕行社なります。

 

 

この建物が次のように素晴らしく変貌しました。
大きな立派な素敵な洋館ですね
歴史ある九師団司令部庁舎と金沢偕行社は美術館として復活しました。

 

 

新しい国立工芸館の外観は明治期の旧陸軍施設を2棟繋げ、一部が復元された
非常にモダンな建築になりましたね。

 

内部は新築され、鉄筋コンクリート造で耐火・耐震機能や温湿度管理機能など
美術館としての機能を果たす施設となっています

 

まとめ

日本海側で初のの開館は
7月中旬の平日を軸に調整しているそうです。

金沢の工芸館も全国に誇れる施設になって戴きたいと思います。

石川県立美術館や石川県立能楽堂と隣接し
文化ゾーンである「兼六園周辺文化の森」の一部となります。

開館が非常に楽しみですね。